児童虐待、DV環境から、安全安心の生活を。 | 一般社団法人メッター

ファミリーホームをはじめたい!

 

 僧侶としてさまざまな相談を受けてきたことから、メッタ-の活動を始めるよりもずっと以前から、虐待にあった方々と関わってきました。その中で見えてきたことの中の一つとして、「環境を変えないことには、どうにも解決しない問題がある」ということがあります。

 現在進行形で、親などから暴力を受けている場合、一方でどんなにその方を支えても、一方の暴力が無くならない限り、問題は解決するどころか、ますます深みにはまっていきます。身体的にも精神的にも、その方は、どんどんと傷ついていくからです。

 また、かつて虐待やDVにあっていたという過去形の方の中にも、PTSDという名のこころの傷があります。虐待やDVという行為は過去のものであっても、傷そのものは現在進行形です。

 虐待を受けた方は、精神状態が安定せず、性格が歪み、健全な社会生活をおくることが難しくなることもあります。仮に社会生活を維持させていたとしても、負の連鎖で苦しみ続けることがあります。

 もし、早くに暴力から逃れ、安全なところに身を置くことができたなら、この人の人生は、どんなだっただろう?こんなにも、苦しみを引きずらなくてもよかったのではないか?

 「大人になるのをじっと耐えて待つ。大人になれば、家を飛び出そう」そんな想いで幼少期をすごす方が一人でも減るように、少しでも早い時期に、安全なところに身を置けるよう、その場を提供したい。

 彼らと向きあえば、誰でもそう感じるのではないでしょうか。

 ファミリーホームをつくりたいと考えるようになったのは、彼らとの関わりあいの中から、自然発生的に生まれてきたものでした。ファミリーホームをつくることは、最早、大きな流れの中に組み込まれた、一つの通過点としか思えないのです。

なぜ、ファミリーホームか

 児童の養護には、社会的養護である「児童養護施設」もあれば、家庭的養護である「里親」もあります。それでは、なぜ「ファミリーホーム」をつくりたいのか。
 それは、「ファミリーホーム」は、「児童養護施設」「里親」にある長所を活用し、短所を補える制度だからです。

ファミリーホームとは

 ファミリーホーム(小規模住居型児童養育事業)は、児童養護施設、里親制度と並ぶ新しい児童養護のかたちとして2009年4月に制度化されました。里親は夫婦か片親で育てるのに対し、親となる養育者を3人以上置いてすることが条件となります。一般の住宅で開設できますが、預かる児童の定員は5、または6人で、養育里親が同時に預かることができる人数(4人)より多く、職業として運営できることが里親との違いです。

養育者の資格、能力

児童養護施設

保育士や、大学で心理学などを専攻した児童指導員がなる。

里親

4日程度の研修

 里親は、里親となる方の善意に頼っているだけで、専門の知識や経験を要していません。
 「ファミリーホーム」では、

  1. 養育里親として2年以上同時に2人以上の養育を経験する者
  2. 養育里親として5年以上登録し、かつ通算5人以上の養育を経験する者
  3. 3年以上児童福祉事業に従事した者

 が、養育者の条件となります。

 私たちは、3.の3年位上児童福祉事業に従事した方に養育者になっていただくつもりですので、資格と経験を持った方が、養育者となります。

→平成14年宇都宮の里親による里子殺人事件。韓国籍、無職李永心被告(四十三)の弁護側は「日本語も出来ず孤立し、慣れない育児でノイローゼ状態にあった」などと心神耗弱を主張、執行猶予付き判決を求めたが、日本語もできない者が里親になる審査とは何?

→里親は、「施設職員に比べると、あまりにも低い手当である。だから同じだけの手当てを支給するべきだ」といった主張をする一方で、何か事件があると「私たちは、職員のようなプロではなく素人である。問題のある子どもを育てるのだから、それを理解して欲しい」と、自分を弁護。

児童の生活環境

児童養護施設

家庭を知らず、大人になり自分が家庭を築くときに、どうすればよいか分からない。子供同士の繋がりが出来る。先輩に相談したり、後輩の相談に乗っ たり、助けあったりできる。

里親

家庭を知ることができる。養育者が固定されるため、安定した関係が築ける

 現在、日本では、養護を受けている児童のうち約10%だけが家庭的養護である「里親」での養護を受けていて、残りの90%は社会的養護である「児童養護施設」での養護を受けているのが現状です。しかし、これが他の先進国に行くと、この数字が逆転します。大きな施設に子どもたちを収容する社会的養護は「国家による暴力」と呼ばれ、最早過去の遺物となっています。子どもたちが生活する環境を比較した場合、社会的養護がよいのか、家庭的養護がよいのかという議論は、すでに終わっていて、日本だけが取り残されているのです。今後、なるべく早くグループホームや里親制度へと移行していかなくてはなりません。
 ファミリーホームは、定員5又は6名となっていますので、この点においても何ら問題がありません。

施設・里親家庭内での虐待

児童養護施設

職員、ボランティア、学生の研修など複数の目、外部の目がある

里親

密室

 児童養護施設には複数の目があり、虐待を顕在化しやすいという利点があります。里親家庭においては、家庭故の密室性が有り、虐待が顕在化しにくい欠点があります。欧州では危険性を認識し、里親からグループホームへと移行していっています。
 ファミリーホームの場合、補助者がいるので、他者の目が家庭内に入ります。また、私たちの場合、法人としてもファミリーホームに関わっていきますので、虐待が顕在化しやすい状態をつくることができます。

→厚生労働省によると、里親による虐待は、平成21年度は全国で9件が報告されている。一方で児童養護施設や乳児院などでの「施設内虐待」は42件あったが、全国の施設で約3万6千人の子供が暮らすのに対し里子は約3800人。明らかになった事例だけみても、施設より里親で虐待される確率のほうが高いともいえる。

会計の透明性

児童養護施設

オープン

里親

不明瞭

 子どもたちのために支給された費用が、何に使われているのか、法人である私たちは、オープンにお知らせいたします。

第三者からの援助、協力

児童養護施設

有名人の訪問、招待。直接話すことが出来て、将来に対して刺激、影響を与えて貰える。

里親

外部のからの支援は皆無といってよい。

 これに関しては何とも言えませんが、皆さまからのご支援ご協力については、大いに期待しております。

 以上の事柄から、児童養護施設でもなく、里親でもなく、ファミリーホームを開設したいと考えています。

ファミリーホームのその先-①

 児童養護施設であれ、里親制度であれ、ファミリーホームであれ、原則18歳まで、高校を卒業するまでしか、養護することができません。それを過ぎれば、社会に出て働き自立するよう促されます。
 子ども本人が、早く社会に出たいというのであれば、それはそれでいいのですが、もし進学して学びたいと考えるなら。
 国からは、何の援助もありませんが、私たちは、出来る限り学ばせてやりたいと考えています。実親と生活することができていたとしても、大学には進学できなかったかもしれません。それでも、希望するのであれば、進学させてやりたいと思うのです。
 苦学してでも進学したいという本人の意思が重要ではありますが、せめて、住むところと食事があれば、アルバイトしながら進学できると思います。住居と食事について、法人独自で資金を調達するしかありませんが、ファミリーホームで暮らす子どもたちを我が子と同じように扱うというのであれば、当然、そこまで考えなくてはいけないしょう。
 里親の延長としてではなく、法人としてファミリーホームを行うのであれば、その資金をかき集めることは可能ではないかと考えています。
 職業に中には、資格を必要とするものがあり、その資格を得るためには進学するしかないものもあります。私たちは、子どもたちの夢や希望が実現するようなファミリーホームにしたいのです。

ファミリーホームのその先-②

 仏教各宗派には、それぞれ末寺がありますが、中には無住になり、空き寺となっているお寺があります。単に僧侶の数が不足していて無住になっていることもあれば、過疎化の影響などで寺を支える檀信徒がいなくなり、無住となったところもあるでしょう。
 私たちから提案したいのは、この無住寺院でファミリーホームを開いてみてはどうかということです。僧侶も、施設で3年位上働けば、ファミリーホームを開くことができるのです。お寺の再生方法としては十分に考えられることではないでしょうか。
 「在家から僧侶になったはいいが、世襲ばかりで行くお寺が無い」せっかく努力して僧侶になった方が還俗していく事例が後を絶たたない宗団もあります。
 無住寺院でファミリーホームを行うのであれば、檀信徒が少なくても、ゼロであっても、お寺を再生することができます。
 養育者である僧侶は、しっかりと子どもを育ててさえいれば、その他の時間は己の仏道に精進することが可能です。もしかすると檀家制度に沿ってお寺を運営する以上に、仏道に精進する時間がもてるやもしれません。
 子どもたちにとっても、大舎制の施設に暮らすよりいいでしょう。
 檀信徒にとっても、お寺が潰れてなくなるよりいいでしょう。
 宗団にとっても、末寺が減るよりいいでしょう。
 誰にとっても、悪い話しではないと考えられます。
 もし私たちにファミリーホームを開設することができたなら、無住寺院でファミリーホームを始めることのお手伝いが出来ると思いますし、是非とも手伝わせていただきたいと考えています。

最後に

 先にも述べましたとおり、私たちは、自然な流れでファミリーホームをつくりたいと願うようになりました。
 ファミリーホームの開設は、社会的にも望まれています。いつまでも、大舎制の児童養護施設で児童を養護しているわけにはいかないのですから。
 そして、私たちの基盤となる仏教に対しても、無住寺院の再生という方法で、寄与することが出来る可能性を秘めています。
 私たちに残されているのは、行動することだけでした。そして今、現実に行動に移しています。ファミリーホームを開設するということは、私たちの夢ではありません。目標です。一歩一歩、確実に前進していき、そしてたどり着きます。
 私たちだけで実現できる目標でもありません。多くの方々を巻き込みながら、着実に実現していくのです。

勧進要項

 一般社団法人メッターではファミリーホーム開設資金としてご寄附を募っております。メッターの目的に賛同しご協力頂ける方は何卒よろしくお願い申し上げます。

勧進名称

ファミリーホーム開設勧進

目標金額

5000万円

申し込み金額

1口10,000円(金額にかかわらず、有り難く頂戴します)

口座

ゆうちょ銀行(振替口座)00910-2-233488 一般社団法人メッター

  • 他の金融機関から振り込むときは
    支店名:〇九九(ゼロキュウキュウ) 当座0233488とご記入ください。
  • ご寄附いただける場合、メールもしくは下記フォームより「住所、氏名、電話番号」をご一報ください。

お問い合せ先

metta@metta.or.jp もしくは下記フォーム

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